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G.W in 2013 (サロン・ド・テ アズ)


 こんなどんよりとした天気だから、オータムナルを飲むのもいいかなと思った。

 サロン・ド・テ アズ。わが家の近くにある紅茶専門店。

 旬の茶葉を楽しめる店は意外と少ないから、私にとってここは貴重な場所だ。
 お茶は季節を感じさせるもの。シーズンティーを入荷したとなれば、必ず飲みたくなってしまう。少々、お値段が高くても、この最高のぜいたくはやめられない。

 曇りと雨の繰り返しのゴールデンウィーク。
 いつもなら桜が咲いているはずなのに、この寒さでそんな気配はまったくない。おまけに風邪まで引いてしまった。
 桜が諦めきれない私は、雨の中、お花見名所の公園へ足を運ぼうかと思ったくらいだ。あまりの寒さに考え抜いたあげく、サロン・ド・テ アズの扉を開けた。

「いらっしゃいませ」ではなく、「こんにちは」とあいさつしてくれる店。
 もしかしてここのお姉さん(あずささん)は、私の好みの紅茶をよくわかっているのかもしれない。もっとも勝手な思い込みの可能性もあるけれど。
 2012年のオータムナル(秋摘み)のダージリンがまだ残っていた。
 まるで深い秋のような街の景色を眺めながら、飲んでみたいと思った。

 ダージリンティーにはスリーシーズンがあり、それぞれファーストフラッシュ(春摘み)、セカンドフラッシュ(夏摘み)、オータムナル(秋摘み)と呼ばれている。
 どのシーズンのお茶も味や香りに個性があって、本当においしい。
 ファーストフラッシュは若葉を思わせるような淡い色をしていて、みずみずしさがある。
 セカンドフラッシュには太陽をたくさん浴びた濃い緑から生み出される、しっかりとした存在感があり、一般的にダージリンといえば、このセカンドフラッシュを思い浮かべるだろう。色はファーストフラッシュより紅く変化している。
 そしてオータムナルには独特の渋みと深みがあり、オレンジの色彩が特長だ。
 ひと口飲むと、全盛期を終えた茶木が成長を休める寒い季節を想像させる。自分が自然の一部になったような気がしてくるのだ。


 紅茶はこんな寒い日に飲むのがぴったりではないか。曇り空がよく似合う。

 やがて雨がまた降りだしたら、部屋へ帰ってバッハを聞こう。2013年5月4日、サロン・ド・テ アズにて。


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salon de the Azu  (ジェニーBearからの手紙)

 Dear Azu san

 今日あなたの店へ行ったのはこれで2回目です。
 前回同様おいしい紅茶を淹れていただきありがとうございました。

 そうそうこのブログも見てくださったのですね。とても美しい文章のメールをいただき光栄です。

 お会いしたのが2回目ということもあり、ますます紅茶についてたくさんのことを語ってくださいました。
 紅茶のことをこんなに熱く語れる方はそうはいません。あなたの言うとおり「おいしい紅茶を飲む時間はかけがえのないもの」です。

 本当においしい紅茶を広めたい、そんな思いが一人でサロン・ド・テ・アズをきりもりする原動力なのですね。東京で培った確かな勘、たえまない努力があなたの店を、あなた自身を支えているのだと思います。

 農園の名前や値段を一切見ずに試飲し、店で出す紅茶を決めている、ひとりひとりの客の好みのお茶を知っている…すばらしいことですね。

 今度お会いするときは、また私のかけがえのない時間のためにご協力おねがいします。


Jennie(3歳、メス)


COFFEE TALK (後編)


 カイムキはウクレレプレーヤー、ジェイク・シマブクロのホームタウンであり、彼が昔演奏していたという「COFFEE TALK」はファンにとっては聖地のような場所だ。
 店の西側にはファーストハワイアンバンクがあるが、コーヒーショップになる前はこの店の建物も銀行だったそうだ。
 高くて広い天井にはその名残が感じられる。
 青やピンクに部分的に塗られた壁には、たくさんの絵画が飾られている。そのうちの一枚はハワイ出身のバラク・オバマ大統領の顔だ。
 店員はとても気さくで、まるで友達の家へ遊びに来たような錯覚をしてしまいそうだ。来ている客はみなローカルな常連のようで、近くに大学があるせいか勉強している学生もいる。
 普段よく飲むカフェオレを頼んだら、ずっしりと重い大きなマグカップにたっぷり入っていた。ひと口飲んでみると、あまりに濃くて驚いた。

 5年前ユーチューブで、While my guitar gently weepsを弾くジェイクを見たあの日から、彼にあこがれ気がつけばウクレレに夢中になっていた。音楽が、そしてハワイが大好きになった。彼の言葉どおり好きな曲を自由に弾くというスタイルが、それまでの楽器に対する苦手意識を忘れさせてくれた。音楽を感じながら生きている。それがこんなに幸せなことだと教えてくれたのはあの天才プレーヤーだった。
 いろんな思いがよみがえり、苦いコーヒーを飲み終わらないうちに時間だけが過ぎていく。

 次の日の早朝ホノルルを発ち、日本に着くともう夢だったような気がした。

 ひと月以上たった今、ふと思い出すあの町の強い日差しと青い空、吹き抜ける風。はじめて行ったのに昔から知っていたような気がした。私とジェイクをつなぐ一軒のコーヒーショップ。確かに私はあの場所にいた。あの店の記憶は鮮明に残っている。

COFFEE TALK 3601 Waialae Avenue,Honolulu,Hawaii (前編)


 2012年7月14日。
 ワイキキにあるパシフィックビーチホテルから、カパフルアヴェニューへは歩いてすぐだ。スターバックスコーヒーやケンタッキーなどの見慣れた店が多く、ホノルルで一番レストランの多いエリアだろう。
 車の行き来が多いこの通りを、海を背にして北へ向かう。
 途中、近道をしようと思い右に曲がり、カパフルの住宅地へ入った。それまでとはうってかわって静かでかわいらしい、なつかしいような家並みが続く。
 北東へ向かって歩くとココヘッドアヴェニューへ出る。広々とした通りには郵便局や図書館、動物病院などがある。
 そのままルナリロフリーウェイ 通称H1を過ぎて、ワイアラエアヴェニューへ出た。
 左へ曲がってすぐの12thアヴェニューとの交差点、その角に一軒のコーヒーショップがある。白い看板には黒いシンプルな文字で「COFFEE TALK」と書かれている。

 この辺りはカイムキの中心地だろうか。乾いた風とどこまでも晴れわたる青い空が似合う。町の色彩は地味でそれでいて居心地がよく、ローカルな雰囲気を感じる。

 カイムキはウクレレプレーヤー、ジェイク・シマブクロのホームタウンであり、彼が昔演奏していたという「COFFEE TALK」はファンにとっては聖地のような場所だ。

World Book Café


  旅がすき。
  本がすき。
  カフェがすき。


 ワールド ブック カフェという店があると知ったときから、いつか行ってみたいと思っていた。
 その店で本×音楽×雑貨の蚤の市があったので出かけていった。

 大沢ビル5Fでエレベーターを降りると、店の外まで若い人たちであふれている。
 絵本、ポストカード、レコード、ヨーロッパのアンティーク雑貨などおしゃれなものがたくさん並べられている。
 カフェスペースではドリンクやスウィーツを手にしながら、蚤の市の雰囲気を楽しんでいる人たち。

 この日はいろんなジャンルの個性的なショップが集まっているようだ。



 二日後、再び行ってみた。世界中の本をゆっくり見たいと思ったからだ。
 昼どき、若い女性たちがランチをとりながらおしゃべりを楽しんでいる。

 この店には、若者の心を動かすなにかがあるのだろうと思う。年齢や国籍、旅に興味があるかにかかわらず、誰でも受け入れてくれる。そんな風通しの良さを感じる。

 窓に向いて座る小さなテーブルの席についた。

 日替わりランチメニューの中からハヤシライスプレート(ドリンク付き 850円)を注文し、全部たいらげた。
 
 食後の紅茶は香り、味ともにあまりなく、おいしいとは言えなかった。ティーパックなのかもしれない。



 店の本は全て席で読むことができる。販売されているものとそうでないものがあるが、本についている印で区別できる。

 本屋でもなかなか目にすることのなかった一冊を見つけた。
『世界で一番空気と水のきれいな島 タスマニア』  吉岡啓子著。

 20年以上前、オーストラリア大陸の南に位置するアップルアイランド(タスマニアの愛称)で2週間ホームステイをした。ページを開くと、長いあいだ目にすることのなかった地名が次々飛びこんできた。サラマンカ マーケット、バッテリー ポイント、キャドベリー チョコレート ファクトリー、ウェリントン山。見覚えのある町並み、港、橋のある風景。
 まさかここでもう一度見ることができるとは思わなかった。

 それだけでここに来た甲斐があったというものだ。
 ワールド ブック カフェはやはり旅と本が好きな人を楽しませてくれるカフェだった。

Appendix

プロフィール

RISA

Author:RISA
本とカフェ巡りが好きな40代女性です。北海道札幌生まれ。
いつか本を出版するのが夢☆です。

現在、およそ2日に1度のペースで更新中です。

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