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イジられ犬


 今年も残りあとわずか。今日は仕事納めだった。
 ときどきペットショップへ行って、猫に会うのが私の癒しである。
 ケージに入っている猫たちの体が大きくなると、まだ売れていないのかと心配になる。いなくなると、それはそれでさびしかったりする。
 最近の猫の人気トップ3はスコティッシュフォールド、アメリカンショートヘア、マンチカンだそうだ。
 顔がまん丸くて、どちらかというとぺチャ顔、体もずんぐりむっくりなのが人気なのだ。一見しておとなしそうな、おっとりしていそうな感じだ。
 私はスリムで短毛の猫が好みだ。ロシアンブルー、アビシニアン、シンガプーラなどの大きな目、つやつやの毛並み、俊敏な動きに惚れ惚れするのだ。
 ところで種類の数でいえば、犬は猫に負けていない。
 パグ、ボストンテリア、フレンチブルドッグ。この3つの犬種の見分けがつく人って、世の中に何%いるのだろう。
 この3犬種のファンのためにPE・CHAという専門誌が発売されている。他の犬は一切登場しないというコアな雑誌だ。ページを開くとタイトル通り、みな顔がぺチャっとしているだけである。彼らを見分ける方法など到底思いつかない。
 よくよく見ると、パグだけが耳が垂れている。
 こんなことに気がついたからといって、役に立つわけでもないことはわかっている。しかし、発見したときは相当うれしかった。
 BUHIという雑誌もある。こちらはフレンチブルドッグ専門誌。
ブヒというタイトルが付けられてしまうくらい、ブタに似ているのは疑いない。飼い主へのインタビューが載っていて、「フレンチブルドッグと暮らしてから改めて感じたり、気づいたことがあったら教えてください」の質問に、「ほんとはブタさんなんじゃないの、と思うときがあります」と答えている。飼い主がこう言っているのだから、間違いないのだ。
 続いて、Shi-Baという雑誌があるのをご存知だろうか。よく見かける茶色くて、しっぽがくるりんちょの柴犬専門誌だ。
 5ヶ月、1歳、3歳、5歳、10歳の柴犬の写真を並べて、それぞれの違いを述べている記事があった。若くても年をとっていても、みなそっくり。私には同じ一匹の犬に見えてしまうのだった。
 興味深かったのは、色が茶や黒ではなくて、しましま犬と呼ばれている種類があるということだ。しましまというより、茶と黒のブチに見える。このしましま犬を飼っている人たちのコメントがおもしろい。
「犬が枯れた草の上に寝ていると、どこにいるのかわからない」「子どもにハイエナやオオカミに似ていると言われてしまう」「シベリアンハスキー犬にまちがえられる」「犬以外の動物にまちがえられることもあり、オオカミやクマまでは許せたが、ウマと言われたときは本当に驚いた」「ドッグランに行くと、何もしないのに怖がられる」
 色が違うというだけで、同じ柴犬でもこのような運命をたどってしまうのである。
 確かに写真で見る限り、しましま犬は枯れた草の上に寝ていれば、どこにいるか発見されることはないだろう。
 ついでにWanビーグルという雑誌も紹介する。
 BUHIやShi-Baと比べると、ユーモアがない。
 なんでもビーグル犬はイギリス生まれの由緒正しい猟犬なのだそうだ。しかしその特質はしつけが入りやすいが、食べ物に対する執着心がすごいと書いてある。これも由緒ある家柄となにか関係あるのか。
 猫が好きな人のための専門誌ももちろん発売されているが、犬専門誌の方がおもしろさでは上。ペットショップへ行っても、犬と猫の比率は8:2くらいだろうか。
 そんなわけで、くやしい私は犬をちょっとイジって楽しんでしまう。
 犬の飼い主のみなさま、本当にごめんなさい。
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カレンダー犬の季節


 もうすっかり秋。
本屋の店頭にカレンダーが並んでいるのを見ると、季節を感じずにはいられない。
今年もあっ!という間に終わるのだろう。

 さてカレンダーのコーナーと言えば、やはり一番人気はペット系である。うさぎやハムスターなどの小動物モノもあるが、ダントツ人気は犬と猫。とくにこの手の商品は犬がふさわしいように思う。なかでも柴犬だ。
 
 新しいカレンダーを壁に貼るとき、年末であればそれは残り少ない月日を刹那に感じ、元旦であれば気持ちも新たにあらわれる。
 そんな時、柴犬の姿があるとなぜか落ち着くのである。
 もっともかなり個人的な意見であろう。どうでもいいという人も多数いることは承知である。

 そんなわけでカレンダーを眺めていると、やはりおかしくなってしまうのである。
 柴犬はかわいい。だがあの純粋無垢な、人を絶対裏切らなそうな笑顔に、心を奪われつつ同時に笑いがこみ上げる。
 そう思っていたら「笑う犬」というタイトルのついたカレンダーを発見。見本をめくると次から次へと笑っている犬が出てくる。あたりまえだ。
 月ごとにいろんな犬種のワンコたちが思いっきり笑顔でカメラ目線。なぜ笑っているのだろう。なにがそんなに楽しいのだろう。考えたってとうていわからない。走りながら笑っている犬もいる。風を切っている。清々しい。
 目をすっかり細めているチワワ。フレンチブルドッグまでが笑っている。ブルドッグっていつも困った顔をしていると思っていた。

 ああ、楽しい。犬たちが私を癒してくれる。

「うたたねこ」、「ほのぼの子ネコ」などの猫モノのカレンダーは、それはもうかわいいのだが笑いの要素は含まれていない。
 なぜ犬だけがこんなに笑えるのか、私にはさっぱりわからない。犬のパワーははかりしれない。

 おまけに「犬川柳」なるカレンダーまで見つけてしまった。
 表紙には「しつけとは いまや 犬に 習う時代(とき)」
 やはり柴犬が中心となり、さまざまな川柳とともに繰り広げられるその世界。
「いるだけで 家族の絆 強めます」笑顔でそう言い切られてしまうのである。「楽しいな 理由はないけど 楽しいな」
 もうなにも語るまい。完全に私の負けである。

「猫川柳」を見てもやはり笑えない。
 日々、犬が好きになっていく自分を感じる今日この頃。
 やはり犬の勝ちで、私は負けなのだろうか。

 犬に負けた私。どうでもいいんだけどね。

犬の世界


 もうだいぶ前から流行っているMIX犬。
 私なんて顔を見てもわけがわからなくなるから、ペットショップへ行っても素通りするようにしていた。

 わけがわからないのは容姿だけではない。
 これは絶対、私だけではないと思うのだが、犬が入ったケージに貼られているPOPを見ると、名前もわけわからんのである。
 よーく見るとわかるのだが、時間がかかる。だいたい3秒くらいだ。

 チワマルはチワワとマルチーズのMIXだろう。
 名前の次に顔を見て、なんとなく納得する。

 ヨーチワ、シーヨン、ポメヨン、シープー。
 理解するのは容易ではない。もともと犬好きの人にとっては朝飯前だろう。

 数年前、ヨーキーと言われてもなんのことだかわからなかった私である。(ところでヨークシャテリアで合っているのだろうか。いまだに自信を持ってわかっているわけではない。)

 パピマルはパピヨンとマルチーズのMIXで、チワヨンはチワワとヨーキーのMIX.

 ここで難問が浮上した。ポメキーってなんだろう。ポメラニアンとなにかのMIXなのだろうか。なんせこれらの問題は、私にはレベルが高すぎるのだ。

 そしてラブラドゥードルという犬は有名なのだろうか。ラブラドールに見せかけて、そうではない。これまた、ややこやしい犬名だ。写真を見るとテリアのようなプードルのような顔をしていた。ふむ。

 その他にも狆という字が読めなかったりする。数分考えて、もしかしてチン?と思いついた。

 狆チワはチンとチワワのMIXだから、きっとびっくりした顔をしているにちがいない。両犬とも、私にはいつも驚いているように見える。見慣れればそれが普通の顔に見えてくるのだろうが。

 犬ブログを見ていると、飼い主の目線で撮られた犬たちはとてもかわいい。そこには不思議さなどみじんもない。

 もしかして犬を不思議だと思っているのは、世界で私だけなのだろうか。

 犬ジャンル別で検索してみる。
 留守番犬、看板犬。これくらいなら理解できる。

 ひきこもり犬。
 一瞬、おやっと思うが、ようは散歩嫌いの犬のことか。

 犬見知り……。
 ここでまた、時間を要した。人見知りな性格の犬を言い表しているのか。この場合人に対してなのか、犬仲間に対してなのかどっちなのだろう。まったく、想像がつかない。

 やはり犬の世界は不思議の宝庫だ。
 しばらく彷徨うであろう。

プードル   後編


 帰りに郊外をドライブし、いろんな犬がよく来ている広い公園に行った。
 私もなんだかんだ言って、犬が嫌いではないのだ。

 公園はだだっ広い芝生を木々に囲まれている。
 ふりむくと、はるか彼方に犬を連れた人が二人いる。一人が一緒にいるのはミニチュアダックスフンドだ。小さいがあの特徴のある体型ですぐわかる。
 もう一人の犬はなんだろう。ラブラドールのように大きい。いや背はラブラドールより高いかもしれない。足がスっと長い。
「あれは、まさか……」
 プードルである。巨大と言わざるをえないプードルである。今さっき見てきた白いトイプードルがただ単に大きくなったのである。そのでかさは半端ではなかった。大型犬だ。

「く、く、くっ」
 笑いをこらえることができない。なぜあんなに大きいんだろう。なぜジュンと同じ姿かたちなんだろう。あふれる疑問が頭の中をグルグルだ。
 気になって目が離せない。
 私を犬好きと判断したのか、お二人は遠くからこちらへやってきた。もう笑ってはいられない。失礼ではないか。さすがの私も必死で笑うのをやめ、一生懸命ほほえむしかなかった。
 すぐ目の前で巨大なプードルを見た。初めての経験に胸はドキドキしっぱなしだ。
 昔の洋画に出てくるプードルのように、美しくトリミングされていた。顔の毛は全部剃ってある。プードルの顔ってこんなふうになっているんだと、どうでもいいことに感心する。それにしても口がでかい。毛がないから目立つのである。ものすごくでかい。
 ジュンとちがって興奮しているわけではない。
 よく見るとかわいいではないか。真っ白い毛はとてもきれいだ。

 飼い主の女性に聞きたいことが山ほどあったが、初対面の私にそんなことが許されるはずがない。いや、何年つきあったって聞けるわけがない。頭の中にある質問を全部聞いたら失礼きわまりない。
「このプードルは、最初から大きくなるってわかっていて飼われたんですか」
この質問のしかたは一見、核心をついているのだが、実にさりげなく聞くことができた。
「ええ、うちは初めからプードルが欲しくて、わかっていて飼ったんですよ」
どうやらこの巨大なプードルが、本物のプードルということらしい。ジュンのような犬はトイプーと呼ばれるのであろう。
 このあたりに飼い主の思い、こだわりが感じられた。プードルへの深い愛情が感じられたということだ。
 よかった。大きくなるって知らないで飼っていたら、大変なことになっていただろう。赤ちゃんのときは、ジュンと同じ大きさの赤ちゃんだったにちがいない。どこまで大きくなるか、それが大切だ。

 いやぁ、犬って奥が深いですね。
 こんなに犬に心を揺さぶられた一日は、生まれて初めてだ。
 まいったなあ。なぜか降参してしまう私である。

プードル 前編

 友達の友達の家でトイプードルの子犬が生まれた。もらい手を探しているというので、親戚の家へ話を持っていくと、すぐに飼いたいと言ってくれた。交渉成立だ。
 
 この家では前にも白いメスの中型犬を飼っていた。メイという名のその犬は気の小さいところがあってカミナリや、屋根から雪の落ちる音にこわがってブルブルふるえた。そして生まれてから一度も人を噛んだことがないという、正真正銘、気弱で優しいワンコだった。
 私はメイが好きだった。初めて好きになった犬で、今のところあとに続く犬はいない。
 メイは抱っこされるのが苦手と聞いていたが、私が抱っこしたがるとガマンしてじっと膝の上に乗っていた。うれしくて、けっこう大きくて重いのに私もガマンした。

 さて、そんな親戚の家へトイプードルがやってきた。希望通り「白い女の子(メス)」である。名前はメイMay(5月)に続くジュンJune(6月)。
 玄関に入るなりギャン、ギャン、ギャン(吠え声)、前の犬とはちがう興奮の空気を感じた。
 子犬だからだろうか。激しく吠えまくるその姿は、プードルの愛らしいイメージをじゃっかん打ち砕いた。
 高校時代の友達が飼っていたトイプードルとはずいぶんちがう。プードルはすごく賢いって友達が言ってたっけ。
「まだ小さいから甘噛みするのよ」と言われ、最初のうちはまあ吠えられようが噛まれようが、さほどどうでもよかった。
 そのうち親戚が「ダメ!」と叱っても、ギャンギャンはむかっていく。
小さいくせにこの強さは一体なんなんだ。世間知らずゆえの暴走なのか。ギャング(古い…)なのか。まだ生後3ヶ月なのだから、もう少しかわいくてもいいのではないか。

 さすがにエネルギーを使い果たし、私の腕の中で眠りこけるジュン。静寂が部屋に訪れた。

 無事親戚の仲間入りをしたジュンをわが目で確かめて、ひと安心した。しかしその後、ドッと疲れが押し寄せたのは言うまでもない。
 でもきっと新しい家族に愛されて育つのだろう。
 メイとちょっとイメージのギャップが大きかっただけなのだ。
                                       つづく

Appendix

プロフィール

RISA

Author:RISA
本とカフェ巡りが好きな40代女性です。北海道札幌生まれ。
いつか本を出版するのが夢☆です。

現在、およそ2日に1度のペースで更新中です。

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